いつか見たsora (東芝デジカメの記憶) (4)

条件が良ければ普通に撮れます

それではsora T10 で試写してみよう。普通に撮れます。15年も前のデジカメであることを考えれば、大変優秀である。

 

 

クリックで元サイズの画像が開きます

 

 

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もちろんこの時代のデジカメの限界で、電池はあっというまになくなるし、ファインダは屋外ではほぼ見えず、ISOは200止まりで手ぶれ補正機能もないので暗ければすぐぶれる。現代では携帯に搭載されているカメラがすべての意味で勝っているので、意味のないガジェットではある。形が面白いから遊びで使ってみようなどと考えれば大変苦労することになる。

 

 

メーカーの意図が見えないカメラ

東芝はデジカメが市場に登場する前から基礎研究を行っていた元祖とも言えるメーカーだ。しかしこのsora T10 を事業の柱に据えてやっていこうという意図は感じられない。オシャレ家電的デザインにタッチパネル操作機能を組み込み、作り手の自己満足感は感じられるが事業として続けていこうという真摯さはあまり感じられない。

結局東芝はデジカメが実用品として花開いたそのころにデジカメ事業から撤退してしまう。莫大な開発費を投資し、何も刈り取ることなく去って行ったのである。

東芝が私がカメラ技術者になってすぐのころ羨望したデジカメ界の巨人だったことを知る人はもういない。数々の家電製品の事業を手を出しては打ち切る姿を見て、さすが大企業は余裕があるなと思っていたわけだが、どうやら結末が見えてきたようである。

 

 

いつか見たsora

 

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