闇に隠れて生きる 日立デジカメ (8)

資料庫

長年にわたる日立デジカメ研究成果をこのページに資料庫としてまとめる。何の役にも立たないと思われるが、ご自由にご利用・引用下さい。

※ 2015年3月増補しました。

型番が存在することは知っていたが実機は存在しないと思っていたHDC-51Kが発見されたので追加した。外観以外はHDC-52Kと同一で、マニュアルも共通。

 

型名 発売年度 イメージセンサ 画素数 レンズ 感度

HDC-1

2002年 1/2インチCMOS 1.3M 8.5mm F3.5 (35mm判換算52mm相当) ISO100
HDC-2 2003年 1/2インチCMOS 1.9M 7.5mm F2.8 (35mm判換算38mm相当) ISO100
HDC-2V 2003年 1/2インチCMOS 1.9M 7.5mm F2.8 (35mm判換算38mm相当) ISO100
HDC-30X 2004年 1/2インチCMOS 3.2M 8.46mm F2.8 (35mm判換算45mm相当) ISO100
HDC-301slim 2004年 1/2インチCMOS 3.2M 8.34mm F3.0 (35mm判換算44mm相当) ISO100
HDC-302slim 2005年 1/2インチCMOS 3.2M 8.34mm F3.0 (35mm判換算44mm相当) ISO100
HDC-303X 2005年 1/2インチCMOS 3.2M 8.34mm F3.0 (35mm判換算44mm相当) ISO100
HDC-503X 2006年 1/2.5インチCMOS 5M 7.36mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-504 2006年 1/2.5インチCMOS 5M 7.36mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-505W 2006年 1/2.5インチCMOS 5M 7.36mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-507S 2007年 1/2.5インチCMOS 5M 7.36mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-507B 2007年 1/2.5インチCMOS 5M 7.36mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-508X 2007年 1/2.5インチCMOS 5M 7.35mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-509 2007年 1/2.5インチCMOS 5M 7.35mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-51K 2008年? 1/2.5インチCMOS 5M 7.35mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-52K 2008年? 1/2.5インチCMOS 5M 7.35mm F3.2 (35mm判換算44.6mm相当) ISO100
HDC-50GDX 2009年 1/2.5インチCMOS 5M 7.6mm F3.2 (35mm判換算46.12mm相当) ISO500
HDC-901 2008年 1/2.3インチCMOS 9M 7mm F2.8 (35mm判換算39.6mm相当) ISO100

HDC-W902

2010年 1/2.3インチCMOS 9M 7.9mm F3.0 (35mm判換算44.79mm相当) ISO64~640

 

型名 記録媒体 内蔵画像メモリ マニュアル 電源

HDC-1

SDカード (対応容量不明) 8MB HDC-1 単3電池x2本
HDC-2 SDカード 32MB~512MB 16MB HDC-2 単3電池x2本
HDC-2V SDカード 32MB~512MB 16MB 未入手(内容は上に同じか?) 単3電池x2本
HDC-30X SDカード 32MB~512MB なし HDC-30X 単3電池x2本
HDC-301slim SDカード 32MB~512MB 16MB HDC-301slim 単4電池x2本
HDC-302slim SDカード 32MB~512MB 16MB HDC-302slim 単4電池x2本
HDC-303X SDカード 32MB~1GB 32MB HDC-303X 単4電池x2本
HDC-503X SDカード 32MB~1GB 32MB HDC-503X_504 単4電池x2本
HDC-504 SDカード 32MB~1GB 32MB 単4電池x2本
HDC-505W SDカード 32MB~1GB 32MB 型番表示以外は上に同じ 単4電池x2本
HDC-507S SDカード 32MB~1GB なし HDC-507 単4電池x2本
HDC-507B SDカード 32MB~1GB なし 単4電池x2本
HDC-508X SDカード 32MB~2GB 32MB HDC-508X_509 単4電池x2本
HDC-509 SDカード 32MB~2GB 32MB 単4電池x2本
HDC-51K SDカード 32MB~2GB 32MB HDC-51K_52K 単4電池x2本
HDC-52K SDカード 32MB~2GB 32MB 単4電池x2本
HDC-50GDX SD/SDHCカード 32MB~16GB なし HDC-50GDX 単4電池x2本
HDC-901 SD/SDHCカード 32MB~4GB 32MB HDC-901 単3電池x2本

HDC-W902

SD/SDHCカード 32MB~8GB 16MB HDC-W902 単4電池x2本

注:

HDC-51K_52K及びHDC-50GDXのマニュアルはPDF形式で提供されていないので、紙媒体をスキャンして作成した。

 

型名 PC接続規格 マスストレージ 背面液晶 大きさ/重さ

HDC-1

USB 詳細不明4P 非対応 1.5型6.2万画素 93x56x38mm(突起物含まず) / 110g
HDC-2 USB 詳細不明4P 非対応 1.6型7.2万画素 93x56x38mm(突起物含まず) / 110g
HDC-2V USB 詳細不明4P 非対応 1.6型7.2万画素
HDC-30X USB 詳細不明4P 非対応 1.6型8.5万画素

93x56x37mm(突起物含まず) / 100g

HDC-301slim USB mini-B 非対応 1.5型6万画素

85x55x21mm(突起物含まず) / 85g

HDC-302slim USB ミツミ8p 対応(?) 2型15.4万画素 86x56x22mm(突起物含まず) / 85g
HDC-303X USB mini-B 対応 1.5型6.7万画素 86x56x22mm(突起物含まず) / 75g
HDC-503X USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素

90.2x58.2x28.5mm / 82g

HDC-504 USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素
HDC-505W USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素
HDC-507S USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素 90.2x58.2x28.5mm / 82g
HDC-507B USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素
HDC-508X USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素

91.8x58.8x28mm / 87g

HDC-509 USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素
HDC-51K USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素 91.8x58.8x28mm / 87g
HDC-52K USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素
HDC-50GDX USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素 90.3x58.3x27.2mm / 76g
HDC-901 USB ミツミ8p 対応 2.4型11.2万画素

98.25x62.5x30.75mm / 106g

HDC-W902

USB mini-B 対応 2.5型23万画素

94x63x24.4mm(突起物含まず) / 119g

注:

「USB 詳細不明4P」はUSBの草創期にいくつか存在したマイナーな接続規格の一つ。小型機器用のUSBコネクタは後にUSB mini-B(とそれに続くmicro-B)が主流になったが、このころは互換性の無い規格が多数存在したのだ。今この規格用のケーブルを入手することは困難である。

「USB ミツミ8p」というのも同様にマイナーな接続規格。しかしこちらはコネクタ内部にUSBの信号線だけでなくアナログビデオ用の信号線も内蔵可能なので、日立デジカメだけではなく昔のデジカメでは結構採用されている。アナログビデオ信号の必要性が減った今ではほぼ使われなくなった。

 


 

考察1

HDC-302slim(不幸次男)はHDC-301slim(不幸長男)から外見はあまり変わっていないが、背面液晶を大型化しPC接続規格も変わってマスストレージにも初対応している。内容は大きく変更したのだ。ただこの大変更が破綻をもたらしたようである。本文中で述べたようにこのHDC-302slimはまともに動かない欠陥カメラであり、到底市場に出してはいけないレベルのものだった。マスストレージ機能も起動させるまでの操作が煩雑で、まともには動かなかった。

次機種のHDC-303Xで色々な部分で先祖返りしているところが興味深い。

考察2

HDC-50GDX(気違い次男)がかなり特異な存在だとわかる。長く続いた5M CMOSセンサシリーズの中で唯一ISO感度が500でSDHCカードにも対応している。既存のシステムを使って何とか次世代のカメラに仕上げようとしたのであろう。しかし時を前後して9M CMOS搭載の次世代機種が登場してしまっているので、あだ花になったようである。カメラ技術者の私はこういう「あだ花」は愛おしく感じるのである。HDC-50GDXはオークションにもまず出ないので、販売台数は極端に少ないと思われる。

「日立デジカメ No.1は?」と問われれば私はこのHDC-50GDXだと答える。技術者の追求心が感じられ、それが台無しの外装に包まれ、市場からは歯牙にもかけられなかった至高の存在である。

考察3

HDC-51K_52KとHDC-50GDX(気違い兄弟)は画像エフェクト機能が搭載されている。5M CMOSセンサシリーズの最後を飾る追加機能である。しかし根本的な画質向上なしでこんな機能を追加しても子供だましに過ぎず、そもそも気違い兄弟自体が全く世に知られていないので、市場に対しては何のインパクトもなかった。

考察4

マニュアルを見ると付属品に「ペット型クリーナー」というものが見られる。これは犬の形をした液晶画面清掃用のパッドである。腹部で画面を拭く。これを「犬型」とはせず「ペット型」としているところが脱力的。まあ、一流のデジカメには決して付属しないグッズである。

 

 

 

 

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