コンセプト

 

レンズ外観

 

レンズ構成

 

 
新たな標準レンズ
 

35mmフィルムカメラ(撮像サイズ24mm x 36mm、いわゆるフルサイズ)の時代には焦点距離が50mm程度のレンズが「標準レンズ」と呼ばれていました。これは人間の視野角に近いから「標準」と言われるそうですが、一眼レフ用のレンズでは50mm程度が設計しやすかったという理由もあると思います。現代ではもう少し広角側のレンズが常用される傾向にあります。コンパクトカメラ用のズームレンズやレンズ交換式カメラのキットレンズも、28mm程度からのショートズームが多く見られます。

現代で単焦点の「標準レンズ」を作ると、50mmより広角側でズームレンズより明るいものが求められると考えます。ANTHY35はこの考え方に則り、焦点距離35mm、開放F値1.8のレンズとしました。

 

MTF曲線

 

ANTHY35はのMTFは十分に高く、画像中心から18mm程度の広い範囲で(21.6mmがいわゆる画像の四隅です。)その値を維持しています。「全域で使いやすい」レンズです。

 

 
ディストーション(歪曲収差)はほぼゼロ
 

Anthy35は常用する「標準レンズ」として設計しました。自然な画像になるよう、ディストーション(歪曲収差)が実用上ほぼゼロになるよう設計されています。以下のグラフは画像全体に於いてディストーションが0.5%以下で、画像の端で0に近付くよう設計されていることを示しています。このため直線的な被写体を撮影しても気になる歪曲は現れません。焦点距離35mmの広角レンズですが、従来の50mmレンズのような感覚で使うことができます。

 

ディストーション(歪曲収差)グラフ

 

実写結果1

実写結果2

 
極上のボケ味
 

明るいレンズを使うメリットの一つは、もちろん浅い被写界深度を利用して作品を作ることです。日本人は昔からボケた部分の状態を「ボケ味」と称して愛でてきました。海外では近年になって「ボケ味」が重要視されるようになり日本語の「bokeh」という言葉がそのまま使われるようになっています

一般的に素直な作りの単レンズはボケかたが素直で癖がない傾向にあります。ANTHY35のボケ味は極上です。ズームレンズではこのようなボケ味はまず得られません。

 

実写結果